■ 抄録・要旨
| 循環型社会形成が国の基本的姿勢とされ、廃棄物を発生抑制するとともに資源として利用するという方向転換がなされつつある中、平成14年12月にバイオマス・ニッポン総合戦略が閣議決定され、し尿・浄化槽汚泥や生ごみについても利活用の必要性が指摘された。これらについて、全廃棄物に占める推定発生割合は、し尿・浄化槽汚泥、農業集落排水汚泥がそれぞれ7%、0.1%であり、生ごみ・木竹類が5%である。し尿・浄化槽汚泥の資源化について、アンケート調査の結果、生成汚泥を資源化しているし尿処理施設は3割程度あるものの、大半は脱水汚泥、濃縮汚泥、コンポストとしての利用である。浄化槽汚泥の資源化施設として汚泥再生処理センターの概要を紹介し、また、適用すべき資源化メニューの拡大を図る必要から下水道で適用されている汚泥有効利用例を示した。
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